方針
点 を複素数 で表すと、漸化式は となる。したがって である。 から6乗根を列挙し、条件 (ii) を「1回から5回では初めての点に戻らない」と読み替えて、位数が6でない と3乗根を除く。最後に残った2点を実部・虚部へ戻す。
解答
とおく。与えられた漸化式は と書ける。初期値は なので、帰納的に である。
条件 (i) の は と同じであり、 だから である。
また条件 (ii) は、 が相異なることである。特に となる があってはならない。これは という条件である。 を極形式で と書く。 より であり、 だから である。また を満たす整数 が存在する。したがって である。
このうち、1乗から5乗では1に戻らないものは、6乗して初めて1になるもの、すなわち が と互いに素な場合である。 の中では である。よって または である。したがって求める はである。
総評
難度4、目安時間10分。与えられた実数の漸化式が、複素数 の掛け算そのものであることに気づけば短く解ける。採点上は だけで終えず、条件 (ii) により6乗して初めて1になるものだけを残す必要がある。6乗根をすべて答えること、 や原始3乗根を除外し忘れることが典型的な誤りである。得られた2つは単位円上で偏角が の点であり、実際に6点が相異なることもすぐ確認できる。