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東京大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

aを実数とし,x>0で定義された関数f(x)g(x)を次のように定める。f(x)=cosxxg(x)=sinx+axこのときy=f(x)のグラフとy=g(x)のグラフがx>0において
共有点をちょうど3つ持つようなaをすべて求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

三角関数微分関数 グラフの概形増減表、範囲評価

方針

共有点条件を a=F(x) の形に直し、水平線 y=aF(x)=(cosxxsinx)/x2 の交点数を数える。導関数の分子が (x2+2)cosx まで簡単になるため、極値の位置と値を順に並べられる。正の a では原点近くの減少枝の1点に、ちょうど一つの正の山の2点を加える条件を求める。負の a では最初の谷の前後の2点に、次の谷での接点1点だけを加える条件を求める。極値と一致する端点では接点が1つとして数えられることに注意する。

解答

共有点はcosxx=sinx+axを満たす x>0 に対応する。これを a について解いてa=F(x),F(x)=cosxxsinxx2を得る。よって、曲線 y=F(x) と水平線 y=a の交点数を数えればよい。

微分するとF(x)=(2sinxxcosx)x22x(cosxxsinx)x4=(x2+2)cosxx3.x>0 では (x2+2)/x3>0 なので、F(x) の符号は cosx の符号で決まる。

極値はx=π2+kπ(k=0,1,2,)で生じる。m=0,1,2, とすると、極小値はF((4m+1)π2)=2(4m+1)π,極大値はF((4m+3)π2)=2(4m+3)πである。またlimx+0F(x)=+,limxF(x)=0.a>0 の場合

区間 (0,π/2) では F+ から 2/π まで減少するので、交点は常に1つある。正の極大値は23π,27π,211π, と小さくなる。したがって最初の正の山では水平線が2点で交わり、2番目以降の正の山では交わらない条件は27π<a<23π.このとき交点数は 1+2=3 である。上端では最初の山が接点1つになるので2点、下端では次の山にも接点1つが加わって4点となり、いずれも除く。

a<0 の場合

2/π<a<0 なら、最初の極小点の前後に2つの交点がある。その後の負の極小値は25π,29π,213π, と0に近づく。交点をちょうど1つだけ追加するには、2番目の谷で接すればよい。したがってa=25π.これより大きい負数では後続の谷でも交点が増え、これより小さい負数では合計3点にならない。

a=0 では振動する各枝に交点があり、3点ではない。以上よりa=25πまたは27π<a<23πである。

極値の絶対値は右へ進むほど小さくなる。正の水平線では山を、負の水平線では谷を数える。

総評

難度7、目安時間28分。パラメータ a を横に残したまま二曲線を比較せず、a=F(x) として水平線との交点数へ変換することが核心である。導関数が cosx と同符号になるため、極値列を正確に書けば数え上げができる。採点上は、正の端点 2/(3π),2/(7π) で接点が1個になるため開区間である理由と、負の値 2/(5π) は接点を1個だけ加えるため等号で含む理由を説明したい。極値の符号や添字を一つずらすことが典型的な失点である。

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出典: 東京大学 2013年度 前期 理科 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。