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東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

関数f(x)=xsinx+cosx(0<x<π)の増減表をつくり、limx+0f(x),limxπ0f(x)を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

微分三角関数関数 増減表微分による最大最小極限計算不等式評価

方針

微分して f(x)cosxxsinxcosx の積に整理する。後者が正であることを、その導関数から示す。すると f(x) の符号は cosx の符号だけで決まる。端点の極限は、左端では基本極限 sinx/x1、右端では sinx+0 を使う。

解答

0<x<π では sinx>0 である。微分して整理するとf(x)=sinxxcosxsin2xsinx=cosx(sinxcosxx)sin2x.ここでg(x)=xsinxcosxとおくとg(x)=1cos2x=2sin2x>0(0<x<π).また g(0)=0 なので g(x)>0 である。したがって sinxcosxx<0 であり、f(x) の符号は cosx の符号と一致する。

さらにf(π2)=π2.よって増減表はx+0π2π0f(x)0+f(x)2π2+となる。

左端ではlimx+0xsinx=1,limx+0cosx=1だからlimx+0f(x)=2.右端では xπ>0sinx+0cosx1 なのでlimxπ0f(x)=+.

別解

解法2

方針

導関数を sin2x2x を含む形に変形し、基本不等式 sinu<u  (u>0) からその符号を一度に決める。極限は y=πx と置き換え、右端も y+0 の形に統一する。

解答

導関数はf(x)=cosxsin2x(sinxcosxx)=cosx2sin2x(sin2x2x).0<x<π では 2x>0 であり、sinu<u  (u>0) よりsin2x2x<0.したがって{f(x)<0(0<x<π2),f(x)=0(x=π2),f(x)>0(π2<x<π).ゆえに fx=π/2 で最小値 π/2 をとる。

左端の極限はlimx+0f(x)=limx+0(xsinx+cosx)=1+1=2.右端では y=πx とおくと y+0 であり、f(πy)=πysinycosy.第1項は +、第2項は 1 に近づくからlimxπ0f(x)=+.

総評

難度4、目安時間15分。微分後の式をそのまま眺めず、cosx と常に負の因子へ分解するのが要点である。xsinxcosx>0 は再微分でも sin2x<2x でも確認できる。増減表には区間、導関数の符号、中央の値、両端の極限をそろえて記す。右端では sinx0 だけでなく、区間内から近づくため sinx+0 であることが重要である。

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出典: 東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 数学(理科)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。