方針
P=(t,t2)、Q=(u,0) とおくと R=(t/k+ku,t2/k) である。高さ Y を固定し、s=kY とおくと、t=±s から長さ k の横区間が2本現れる。重なり条件 s≦k2/2 と 0≦s≦1 を比較すると、k=2 を境に領域の形が変わる。各高さの横幅を積分して面積を求める。
解答
P=(t,t2)、Q=(u,0) とおく。ただし−1≦t≦1,0≦u≦1.R=(X,Y) とするとX=kt+ku,Y=kt2.高さ Y を固定し、s=kYとおくと t=±s、0≦s≦1 である。したがって X の範囲は[−ks,−ks+k]∪[ks,ks+k].2区間が重なる条件はks≦−ks+k⟺s≦2k2.まず k≧2 とする。このとき k2/2≧1 なので、全高さで2区間が重なる。横幅はk+k2kYであるから、S(k)=∫01/k(k+k2kY)dY=1+3k24.次に 0<k<2 とする。2区間が重なるのは0≦Y≦4k3である。この範囲の横幅は k+2kY/k、それより上では2区間が分かれ、横幅の和は 2k となる。よってS(k)==∫0k3/4(k+k2kY)dY+∫k3/41/k2kdY2−12k4.したがってS(k)=⎩⎨⎧2−12k41+3k24(0<k<2),(k≧2).k=2 では両式とも 5/3 となる。またk→+0limS(k)=2,k→∞limS(k)=1.
別解
解法2
方針
t≧0 と t≦0 から生じる2領域を別々に見る。各領域は横幅 k、高さ 1/k なので面積1である。したがって全体の面積は2から重なりの面積を引けばよい。重なり幅を高さ Y の式で表し、場合ごとに積分する。
解答
t≧0 から生じる領域を E+、t≦0 から生じる領域を E− とする。各高さで横幅は k、高さの範囲は 0≦Y≦1/k だから∣E+∣=∣E−∣=∫01/kkdY=1.よってS(k)=2−∣E+∩E−∣.s=kY とすると、重なり幅はk−k2s=k−k2kY.0<k<2 では、重なりは 0≦Y≦k3/4 に限られるので∣E+∩E−∣=∫0k3/4(k−k2kY)dY=12k4.したがってS(k)=2−12k4.k≧2 では全高さで重なるため∣E+∩E−∣=∫01/k(k−k2kY)dY=1−3k24.よってS(k)=1+3k24.以上から極限もk→+0limS(k)=2,k→∞limS(k)=1と分かる。
総評
難度7、目安時間30分。領域は、縮尺 1/k の放物線弧を水平方向へ長さ k だけ掃いたものと解釈できる。高さを固定すると2本の横区間になり、その重なり条件が s≦k2/2 である。s の最大値が1なので、場合分けの境目は k=2 となる。積分はすべて横幅と積分区間を別行で示し、低い部分の重なりを数え落とさない。直接横幅を足す方法と、面積2から重なりを引く方法で相互検算できる。
冊子PDFで見る東大の図形と方程式の問題で問題集を作る
出典: 東京大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 数学(理科)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。