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東京大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

次の定積分を求めよ。01(x2+x1+x2)(1+x(1+x2)1+x2)dx

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

積分関数 式変形、置換積分、計算整理

方針

被積分関数は一見複雑だが、積のまま工夫するよりも展開して基本積分に分けるのが確実である。現れる積分は x2x(1+x2)1/2x3(1+x2)3/2x2(1+x2)2 の4つである。前2つは基本形、3つ目は u=1+x2x3=x2x と見て処理する。最後は x=tant とおくと sin2t の積分になる。各項の定数を最後にまとめるとき、負の定数項が多いので符号を丁寧に確認する。

解答

与えられた定積分を I とおく。まず被積分関数を展開するとI=01(x2+x1+x2)(1+x(1+x2)1+x2)dx=01{x2+x1+x2+x3(1+x2)3/2+x2(1+x2)2}dxである。

各項を順に計算する。まず01x2dx=13である。また01x1+x2dx=[1+x2]01=21である。

次に01x3(1+x2)3/2dxを計算する。u=1+x2 とおくと du=2xdxx2=u1 なので01x3(1+x2)3/2dx=1212u1u3/2du=1212(u1/2u3/2)du=[u+1u]12=3222である。

最後に01x2(1+x2)2dxを計算する。x=tant とおくと、x=0t=0x=1t=π4、また dx=1cos2tdt である。したがって01x2(1+x2)2dx=0π/4tan2t(1+tan2t)21cos2tdt=0π/4sin2tdt=0π/41cos2t2dt=[t2sin2t4]0π/4=π814である。

以上を足し合わせてI=13+(21)+(3222)+(π814)=522+π83512である。

別解

解法2

方針

第2因子が x(1+x2)1/2 の導関数であることを利用して部分積分する。残る積分を基本形と x=tant で処理する。

解答

F(x)=x2+x1+x2,G(x)=x11+x2とおく。このときG(x)=1+x(1+x2)3/2だから、求める積分を I とすると部分積分によりI=[F(x)G(x)]0101F(x)G(x)dx.ここで[F(x)G(x)]01=12であり、F(x)G(x)=2x22x1+x2+x(1+x2)3/21(1+x2)2.各項について012x2dx=23,012x1+x2dx=2(21),01x(1+x2)3/2dx=112.また x=tant とおくと01dx(1+x2)2=0π/4cos2tdt=π8+14.したがってI=12{232(21)+112(π8+14)}=522+π83512.

総評

難度4、目安時間12分。東大理系第1問としては、複雑な見た目に引きずられず展開して4つの標準積分に分ける判断ができれば処理しやすい。x3(1+x2)3/2 では x3=x2x と見て u=1+x2 に乗せること、x2/(1+x2)2 では x=tant の範囲を 0 から π/4 と正しく変えることが採点点になる。最後は定数項 131214 の整理でミスが出やすい。

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出典: 東京大学 2019年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。