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東京大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

以下の問いに答えよ。
必要ならば,0.3<log102<0.31であることを用いてよい。

(1) 5n>1019となる最小の自然数nを求めよ。

(2) 5m+4m>1019となる最小の自然数mを求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

指数・対数数と式 不等式評価、範囲評価

方針

(1) は与えられた0.3<log102<0.31から0.69<log105<0.7を作り,27log105<19<28log105を示す。(2)はm=28で成り立つことは(1)から直ちに分かる。最小性の確認では,m27なら5m+4m527+427なので,m=27でも1019に届かないことを示せば十分である。527でくくり,1019/527=219/58と比較する。

解答

(1) log105=log10102=1log102 である。問題の条件 0.3<log102<0.31 より 0.69<log105<0.7 である。

n=27については 27log105<270.7=18.9<19 であるから 527<1019 である。一方,n=28については 28log105>280.69=19.32>19 であるから 528>1019 である。したがって,5n>1019となる最小の自然数n28 である。

(2)
(1)より528>1019であるから,m=28なら 528+428>1019 である。よって,あとはm27では成り立たないことを示せばよい。

m27では5m+4m527+427なので,m=27の場合を上から評価する。 527+427=527{1+(45)27} である。ここで(45)27<(45)5=10243125=128000390625<133663390625である。したがって1+(45)27<1+133663390625=524288390625=21958となる。よって 527+427<52721958=219519=1019 である。

以上より,m27では不成立で,m=28では成立する。したがって求める最小の自然数m28 である。

総評

与えられた常用対数の評価を,境界の自然数だけに使う問題。難度4,計算量4,想定時間15分。(1)は27と28を挟み撃ちし,(2)は単調性により m=27 だけを上から抑えればよい。427 を無視せず,(4/5)27 にまとめて厳密な分数評価を与えるのが核心である。

【出典確認】 東京大学公式「令和6年度前期日程第2次学力試験・文科数学」PDF第6ページを原寸画像で照合し,1019,自然数 n,m,使用可能な評価 0.3<log102<0.31 を確認した。公式解答・採点講評は公表されていない。

【独立検算】 多倍長整数で 527<1019<528 および 527+427<1019<528+428 を直接比較し,両方の最小値が28であることを確認した。答案中の上界 1+(4/5)27<219/58 も分母を払った整数比較で成立する。

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出典: 東京大学 令和6年度前期日程 第2次学力試験 文科数学(公式問題PDF)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。