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横浜国立大学 2023年度 前期文系数学 第2問

さいころAとさいころBがある。はじめに、さいころAを2回投げ、1回目に出た目をa1、2回目に出た目をa2とする。次に、さいころBを2回投げ、1回目に出た目をb1、2回目に出た目をb2とする。次の問いに答えよ。

(1) a1b1+b2となる確率を求めよ。

(2) a1+a2>b1+b2となる確率を求めよ。

(3) a1+a2>b1+b2という条件のもとで、a2=1となる条件付き確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

確率場合の数 数え上げ、余事象、条件付き確率、対称性の利用

方針

2個のさいころの和の分布を表にして数える。(2)は2つの和の対称性を利用し、等しい場合を除いて半分にする。(3)は条件付き確率として、a2=1を固定した場合の有利な組数を数える。

解答

(1)
b1+b2a1となる(b1,b2)の個数は、a1=1,2,3,4,5,6に対してそれぞれ0,1,3,6,10,15である。したがって求める確率は3563=35216である。

(2)
2個のさいころの和が2,3,,12となる個数は1,2,3,4,5,6,5,4,3,2,1である。2つの和が等しくなる場合の数は12+22+32+42+52+62+52+42+32+22+12=146である。全体は362通りであり、a1+a2>b1+b2の場合とa1+a2<b1+b2の場合は同数である。よって求める確率は3621462362=5751296である。

(3)
a2=1とすると、条件はb1+b2a1である。(1)と同じ数え上げにより、この場合の数は35通りである。一方、(2)より条件a1+a2>b1+b2を満たす場合の数は575通りである。したがって求める条件付き確率は35575=7115である。

別解

解法2(2個のさいころの差の分布を使う方法)

方針

2つのさいころの差 d5 から5までをとり、その出方は 6d 通りである。(2)は独立な2つの差の和として対称性を使い、(3)は a2=1 を固定して数える。

解答

(1)
d=a1b1 とおくと、d=1,2,3,4,5 の出方はそれぞれ 5,4,3,2,1 通りである。各 d に対して b2dd 通りなので、有利な (a1,b1,b2)51+42+33+24+15=35通りである。よって確率は 35/63=35/216 である。

(2)
X=a1b1, Y=a2b2 とおく。差が d となる組は 6d 通りだから、X+Y=0 となる4個の目の出方はd=55(6d)2=36+2(25+16+9+4+1)=146通りである。X+Y>0X+Y<0 は、AとBの目をすべて交換する対応により同数である。したがってPr(X+Y>0)=64146264=5751296.(3)
a2=1 のもとではa1+1>b1+b2    a1b1+b2であり、(1)と同じ35通りである。一方、条件事象は(2)の575通りだからPr(a2=1a1+a2>b1+b2)=35575=7115.

総評

4回のさいころ投げを分布と対称性で整理する問題。目安時間は12〜15分。標準解法は和の分布、別解は差の分布を用いた。(2)で等号の146通りを除いて半分にする際は、大小の場合がA・Bの交換で一対一に対応することを明記する。(3)は条件付き確率の分子35通りと分母575通りを、同じ全事象 64 上の個数として比較する。

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出典: 横浜国立大学 令和5年度一般選抜前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。