方針
導関数の符号変化から極値と区間内の増減を確定する。区間最大では端点と極値候補を比較し、絶対値積分では の符号が で変わることを用いて積分区間を分ける。最後は原始関数の値を端点ごとに代入し、符号を誤らないように整理する。
解答
(1) である。したがって、 となるのは である。
導関数の符号を調べると、 で 、 で 、 で である。よって で極大、 で極小となる。それぞれの値は である。したがって極大値は 、極小値は である。
(2) に含まれる極値候補は と であり、端点 も比較する。各値はである。ここで より であるから、 となる。
よって における最大値は である。
(3) であり、 だから、 では 、 では である。 なので、絶対値を外すと となる。
原始関数を とおくと、 である。したがって ゆえに である。
総評
難度5、計算量5。想定時間は10分程度で、文系受験者には必答にしたい標準問題である。極値、区間最大、絶対値付き定積分を順に処理する構成であり、各小問は標準的だが、前の結果を曖昧に使うと符号や比較で失点しやすい。特に(2)では極小値だけでなく端点 を明示的に比較すること、(3)では を境に の符号が変わることをはっきり書くことが採点上の要点である。最後の定積分では の符号を取り違える誤りが多いので、区間ごとの積分値を一度分けてから合計すると安定する。