Evolton

北海道大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

関数f(x)=x32x2について,次の問いに答えよ。ただし,aa>2を満たす定数とする。

(1) f(x)の極値をすべて求めよ。

(2) 0xaにおけるf(x)の最大値を求めよ。

(3) 定積分0af(x)dxを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安10

微分積分関数 増減表微分による最大最小、絶対値の処理、定積分評価

方針

導関数の符号変化から極値と区間内の増減を確定する。区間最大では端点と極値候補を比較し、絶対値積分では f(x)=x2(x2) の符号が x=2 で変わることを用いて積分区間を分ける。最後は原始関数の値を端点ごとに代入し、符号を誤らないように整理する。

解答

(1) f(x)=3x24x=x(3x4) である。したがって、f(x)=0 となるのは x=0,x=43 である。

導関数の符号を調べると、x<0f(x)>00<x<43f(x)<0x>43f(x)>0 である。よって x=0 で極大、x=43 で極小となる。それぞれの値は f(0)=0, f(43)=(43)32(43)2=6427329=3227である。したがって極大値は 0、極小値は 3227 である。

(2) 0xa に含まれる極値候補は x=0x=43 であり、端点 x=a も比較する。各値はf(0)=0,f(43)=3227,f(a)=a32a2=a2(a2)である。ここで a>2 より a2(a2)>0 であるから、f(a)>f(0)>f(43) となる。

よって 0xa における最大値は a32a2 である。

(3) f(x)=x32x2=x2(x2) であり、x20 だから、0x2 では f(x)02xa では f(x)0 である。a>2 なので、絶対値を外すと 0af(x)dx=02f(x)dx+2af(x)dx となる。

原始関数を F(x)=f(x)dx=x442x33 とおくと、F(0)=0,F(2)=164163=43 である。したがって 02f(x)dx=(F(2)F(0))=43, 2af(x)dx=F(a)F(2)=a442a33+43. ゆえに 0af(x)dx=a442a33+83 である。

総評

難度5、計算量5。想定時間は10分程度で、文系受験者には必答にしたい標準問題である。極値、区間最大、絶対値付き定積分を順に処理する構成であり、各小問は標準的だが、前の結果を曖昧に使うと符号や比較で失点しやすい。特に(2)では極小値だけでなく端点 x=0,a を明示的に比較すること、(3)では x=2 を境に f(x) の符号が変わることをはっきり書くことが採点上の要点である。最後の定積分では F(2)=4/3 の符号を取り違える誤りが多いので、区間ごとの積分値を一度分けてから合計すると安定する。

冊子PDFで見る北大の微分の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2026年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。