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熊本大学 2020年度 前期数学③ 第1問

xy 平面上の曲線 C を、媒介変数 t によりx=sint,y=1cos3t,0t2π3と定める。次の問いに答えよ。

(1) C 上で x 座標が最大となる点を Py 座標が最大となる点を Q とする。P,Q の座標を求めよ。

(2) C 上の点 (1/2,1) における接線の方程式を求めよ。

(3) Cx 軸で囲まれる図形の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

三角関数微分積分 パラメータ処理、接線・法線面積計算グラフの概形

方針

x(t),y(t) をそれぞれ微分して最大点を求め、接線の傾きは (dy/dt)/(dx/dt) で出す。面積は曲線の進行方向に注意しながらydxを媒介変数で計算する。

解答

(1) dxdt=cost.区間 0t2π/3 では t=π/2 のとき x=sint が最大となる。このとき y=1cos(3π/2)=1 だからP=(1,1).またdydt=3sin3tで、y=1cos3t3t=π、すなわち t=π/3 で最大値2を取る。よってQ=(32,2).(2)

sint=1/2 かつ指定区間内で y=1 となるのは t=π/6 である。このときdydx=3sin3tcost=33/2=23.したがって接線はy1=23(x12).(3)

0tπ/2 では x は増加し、π/2t2π/3 では減少する。曲線と x 軸が囲む面積は、曲線の向きを含めた積分としてS=02π/3(1cos3t)costdtで与えられる。積和公式cos3tcost=12(cos2t+cos4t)を使うとS=[sint14sin2t18sin4t]02π/3=9316.

別解

解法2(増加枝と減少枝に分けて面積を確認する)

方針

(1) (2) は増減表と媒介変数の微分で処理する。(3) は t=π/2 で曲線を2枝に分け、『上側の面積−折り返し部分』として積分を組み立て、符号を幾何的に確認する。

解答

(1)

x(t)=cost の符号は t=π/2 で正から負へ変わるので、P=(1,1) である。y(t)=3sin3tt=π/3 で正から負へ変わるので、Q=(3/2,2) である。

(2)

指定点に対応する tπ/6 であり、dy/dtdx/dtt=π/6=23.よってy=23x3+1.(3)

0tπ/2 の枝は x=0 から x=1 へ進む。折り返す枝は t=2π/3 から t=π/2 へ逆向きにたどると、x=3/2 から x=1 へ進む。したがって面積はS=0π/2(1cos3t)costdt2π/3π/2(1cos3t)costdt=02π/3(1cos3t)costdt.この表示により、t>π/2dx/dt<0 となる折り返し部分も正しい向きで差し引かれている。積和公式で積分すればS=[sint14sin2t18sin4t]02π/3=9316.

総評

難度6、目安時間22分。xt=π/2 以後に減少するため、(3) を単純な『x=0 から終点までの関数の下の面積』とは扱えない。図で折り返しを確認し、増加枝から減少枝の下側部分を引くと02π/3y(t)x(t)dtにまとまる。接線では指定点に対応する t が区間内で一意であることも確認する。

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出典: 熊本大学 2020年度 前期 数学③(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。