方針
を成分比較し、 と を得る。中点は によって動かない方向にあり、 は によって符号が反転する方向にある。それぞれの方向ベクトルを求め、内積が0となる条件を調べる。
解答
(1) を成分比較するとを得る。 より点 の位置ベクトルを 、像 の位置ベクトルを とする。中点 の位置ベクトルはである。すると と書けば、 の第1成分からこれは原点を通る定直線である。
(2)
直線 の方向ベクトルにはを取れる。一方、 の方向ベクトルをとするとしたがって は、 によって符号が反転する一定の方向をもつ。その方向ベクトルにはを取れる。
よって が常に成り立つための必要十分条件はが0となることである。 なので、これはと同値である。
別解
解法2(座標式を直接消去する)
方針
像 Q の座標と中点 M の座標を成分で書く。M の二つの式から x,y を消去して定直線を得る。さらに PQ の方向ベクトルと直線 l の方向ベクトルの内積を x,y の一次式として計算し、それがすべての P で0になる条件を求める。
解答
(1)
、 から、成分比較によりである。像 はと表される。中点 についてこの2式からを得るので、中点は定直線 上にある。
(2)
直線 の方向ベクトルを とする。線分 の方向ベクトルはである。内積を計算するとここで を用いた。
ならこの内積はすべての で0となるので十分である。逆に、すべての に対して0になるなら、 は恒等的に0ではないから が必要である。よって必要十分条件は である。
総評
難度7、計算量6、目安30分。問題文が明示的に行列と一次変換を扱うため、この1題だけ行列を使用した。不変方向・符号反転方向による方法と、座標式を直接消去する方法で必要十分性を相互確認した。