方針
u を固定した縦線分の長さを求め、2sinu−1 の符号が変わる u=π/6 で面積積分を分ける。
解答
u を1つ固定する。条件 0≦v≦u のもとで、第2座標は y=(2sinu−1)v である。したがって、その u に対応する縦方向の線分の端点は y=0,y=(2sinu−1)u であり、長さは u∣2sinu−1∣ である。 0≦u≦2π において 2sinu−1=0 となるのは u=6π である。よって求める面積 S はS=∫0π/6u(1−2sinu)du+∫π/6π/2u(2sinu−1)duである。
まず ∫usinudu=−ucosu+sinu だから∫0π/6u(1−2sinu)du=[2u2+2ucosu−2sinu]0π/6=72π2+6π3−1.また∫π/6π/2u(2sinu−1)du=[−2ucosu+2sinu−2u2]π/6π/2=1−9π2+6π3.したがってS=(72π2+6π3−1)+(1−9π2+6π3)=3π3−727π2=72π(243−7π).よって求める面積は 72π(243−7π) である。
別解
解法2
方針
符号を含む縦断面の積分を全区間で計算し、負になる区間の符号を反転する補正を2倍だけ加える。
解答
境界の符号つき高さをh(u)=u(2sinu−1)とおく。全区間の符号つき面積はI=∫0π/2h(u)du=[−2ucosu+2sinu−2u2]0π/2=2−8π2.0≦u≦π/6 では h(u)≦0 であり、この部分の符号つき面積はJ=∫0π/6h(u)du=1−6π3−72π2.実際の面積ではこの負の部分を反転するのでArea(S)=I−2J=3π3−727π2=72π(243−7π).
総評
媒介変数風に見えるが、第1座標が u そのものなので縦線分の長さを積分すればよい。目安時間は14分。最大の注意点は、2sinu−1 が負になる区間で面積を負にしないことである。u=6π で分けること、部分積分の符号、最後の通分までを丁寧に書けば安定して得点できる。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。行列・行列式・外積・固有値・対角化を用いず、高校数学の範囲内で完結させた。
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出典: 名古屋大学 1992年度 前期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。