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岡山大学 2016年度 前期文系数学 第3問

ひとつのサイコロを3回振り,出た目を順に u,v,w とする.そして座標平面上の2点 A(a1,a2)B(b1,b2)a1=u,a2=0,b1=vcos(w+2)π12,b2=vsin(w+2)π12で定める.このとき以下の問いに答えよ.ただし O は原点 (0,0) とする.

(1) OAB が正三角形となる確率を求めよ.

(2) OAB が大きさ π3 の内角をもつ直角三角形となる確率を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

確率三角関数図形と方程式 数え上げ三角比の利用、場合分け

方針

OA=uOB=vAOB=(w+2)π/12として三角形の形を判定する。正三角形はu=vかつAOB=π/3。直角三角形でπ/3の内角をもつ場合は,AOB=π/3のときに直角がAまたはBに来る場合を数える。

解答

(1)
OA=uOB=vであり,AOB=(w+2)π12である。w=1,2,3,4,5,6に対して,この角はπ4,π3,5π12,π2,7π12,2π3である。

OABが正三角形となるには,OA=OBかつAOB=π3であればよい。したがってu=vw=2である。u=vの選び方は6通りであるから,有利な場合は6通りである。全事象は63=216通りなので,求める確率は6216=136である。

(2)
直角三角形で大きさπ3の内角をもつなら,内角はπ2,π3,π6である。上に列挙したAOBの候補から,可能性があるのはAOB=π3またはAOB=π2である。

まずAOB=π2のとき,直角はOである。残りの角の一方がπ3になるには,直角三角形の2辺の比が1:3でなければならない。しかしu,vは整数なので,u:v=1:3または3:1は起こらない。

次にAOB=π3,すなわちw=2の場合を考える。直角がAにある条件はAOAB=0である。これはu(vcos(π/3)u)=0よりu=v2,すなわちv=2uである。u=1,2,3の3通りである。

直角がBにある条件はBOBA=0であり,これはv=u2,すなわちu=2vである。v=1,2,3の3通りである。

したがって有利な場合は合計6通りであり,求める確率は6216=136である。

別解

別解(余弦定理で辺の条件に直す)

方針

(1)OA=uOB=vAOB=(w+2)π/12 を読み取る。(2) は直角三角形の角が π/6,π/3,π/2 であることから w を絞り,余弦定理で直角の位置ごとの整数条件を求める。

解答

(1) OA=uOB=v であり,θ=AOB=(w+2)π12とおく。w=1,2,,6 に対する θπ4, π3, 5π12, π2, 7π12, 2π3である。正三角形となる条件は u=v かつ θ=π/3,すなわち u=vw=2 である。該当する (u,v,w) は6通りなので,確率は663=136.(2) 条件を満たす直角三角形の3内角は π/6,π/3,π/2 である。上の候補と比べると,O の角は π/3 または π/2 に限られる。

まず θ=π/2,すなわち w=4 のとき,u,v は直角を挟む2辺である。残りの角が π/3 となるには u:v=1:3 または 3:1 が必要だが,正の整数 u,v では不可能である。

次に θ=π/3,すなわち w=2 とする。余弦定理よりAB2=u2+v2uv.直角が A にあるときは OB が斜辺なので,v2=u2+AB2=2u2+v2uvより v=2u である。(u,v)=(1,2),(2,4),(3,6) の3通りを得る。直角が B にあるときも同様に u=2v で3通りである。両者は重ならないから,有利な場合は6通りであり,663=136が求める確率である。

総評

難度5,計算量4。想定時間は15分程度。優先度は「完答を狙う」。サイコロの目を座標成分のまま扱わず,辺長 u,v と角 AOB に翻訳するのが第一の採点点である。差がつく (2) では AOB=π/2 の場合も検討し,整数比では不可能と除外してから v=2uu=2v を数える。全事象 63 と有利な6通りを明記して数え漏れを防ぎたい。

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出典: 岡山大学 2016年度 前期 文系数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。