方針
床関数の中身から, では となることを読み取り, という周期2の三角波に直す。(2) は非負関数なので の積分の極限を の積分とみなし,周期性により等比級数へ分解する。最初の1周期の積分を丁寧に計算する。
解答
(1)
整数 に対して なら であるから である。したがってこの範囲では となる。
特に ではである。また が成り立つので, は周期2の三角波である。すなわち,各整数 について点 を直線で結んだ折れ線を,周期2で繰り返すグラフである。
(2) は周期2であり, は正で小さくなるので,求める極限は である。周期性を用いてである。
ここで1周期分を計算する。である。まず だから である。また なので である。よってとなる。
したがってである。
別解
解法2
方針
床関数の値が変わる奇数点を境に、 が高さ0と1を往復する周期2の三角波であることを直接読む。積分は各周期を第1周期へ平行移動し、指数関数が毎周期 倍になることから等比級数にする。
解答
(1) のときしたがって各整数 に対してを線分で結ぶ周期2の三角波になる。
(2) 第1周期の積分をとおく。周期性よりだから一方、 では 、 では なのでこれを(1)へ代入してを得る。
総評
難易度は6,計算量は5程度である。想定時間は18分から25分程度。床関数は周期2の三角波を作っているだけなので,まず1周期の式を正確に書くことが重要である。(2) では周期性と指数関数の重みを合わせて等比級数にする。1周期積分の第2項 の符号を間違えると最終値が大きくずれる。答えは であり,周期の重みは である。