方針
位置・速度ベクトルの内積と長さから角を求める。(2)では dy/dx=(dy/dt)/(dx/dt) とし、被積分関数を log(sint+cost) の導関数と見る。
解答
(1)
位置ベクトルと速度ベクトルはOP=et(sint,cost),v=et(sint+cost,cost−sint)である。したがってOP⋅v=e2t,∣OP∣=et,∣v∣=2et.よって、なす角を ϕ とするとcosϕ=∣OP∣∣v∣OP⋅v=21,ϕ=4π.(2)
接線の傾きはf(t)=dx/dtdy/dt=sint+costcost−sint.0≦t≦π/4 では sint+cost>0 であり、dtdlog(sint+cost)=sint+costcost−sint.したがって∫0π/4f(t)dt=[log(sint+cost)]0π/4=log2.
別解
解法2
方針
曲線を極座標で読む。動径は et、偏角は π/2−t なので、
半径方向と円周方向の速度の大きさが等しいことから角を求める。
積分は u=tant と置いて有理式へ変換する。
解答
(1) x=etsint,y=etcostより、動径は r=et、偏角は φ=2π−t である。
半径方向の速度の大きさはdtdr=et,円周方向の速度の大きさはrdtdφ=etである。両成分は直交し、大きさが等しいので、速度ベクトルは動径
OP と4πの角をなす。
(2)
成分を微分すればf(t)=sint+costcost−sint.u=tant とおくと 0≦u≦1 であり、dt=1+u2du,f(t)=1+u1−u.したがって∫04πf(t)dt=∫01(1+u)(1+u2)1−udu=∫01(1+u1−1+u2u)du=[log(1+u)−21log(1+u2)]01=21log2=log2.
総評
媒介変数で与えられた曲線の速度と傾きを扱う問題である。目安時間は12分。(1)では速度ベクトルの長さが 2et になるため,角が時刻によらず一定になるのがポイントである。(2)は dy/dx を dy/dt と dx/dt の比で作るだけだが,分母 sint+cost が区間内で正であることを添えると答案が丁寧になる。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。
冊子PDFで見る東北大の微分の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 1992年度 前期 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。