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東北大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

nを自然数とする.
n+1項の等差数列x0,x1,,xnと等比数列y0,y1,,yn1=x0<x1<x2<<xn=21=y0<y1<y2<<yn=2を満たすとし,P(n)Q(n)R(n)S(n)を次で定める.P(n)=x1+x2++xnn,Q(n)=x1x2xnnR(n)=y1+y2++ynn,S(n)=y1y2ynnこのとき、次の4つの極限値をそれぞれ求めよ.limnP(n),limnQ(n),limnR(n),limnS(n)

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

数列積分 極限計算定積分評価

方針

等差数列は xi=1+i/n、等比数列は yi=2i/n と明示する。平均 P(n),R(n) は区間 [0,1] の和を定積分へ、幾何平均 Q(n),S(n) は対数を取ってから定積分または等差和へ直す。
端点 i=0 は積や和に入っていないが、極限ではリーマン和として同じ区間を与えることを確認する。

解答

等差数列 x0,x1,,xnxi=1+in(i=0,1,,n) である。したがってP(n)=1ni=1n(1+in)である。これは [0,1] 上の関数 1+x のリーマン和なので、limnP(n)=01(1+x)dx=32である。

次にlogQ(n)=1ni=1nlog(1+in)である。よってlimnlogQ(n)=01log(1+x)dxである。部分積分により01log(1+x)dx=[(1+x)log(1+x)(1+x)]01=2log21である。したがってlimnQ(n)=e2log21=4eである。

等比数列 y0,y1,,ynyi=2i/n である。したがってR(n)=1ni=1n2i/nであり、これは 2x のリーマン和である。よってlimnR(n)=012xdx=[2xlog2]01=1log2である。

最後にlogS(n)=1ni=1nlog(2i/n)=log2ni=1ninである。したがって logS(n)=log2n2n(n+1)2log22 である。よってlimnS(n)=2である。

条件・検算

算術平均・幾何平均の4極限を、それぞれ有限和または区分求積として独立に確認した。

総評

等差・等比数列の平均と幾何平均をリーマン和に直す問題で、目安時間は16分程度。幾何平均はそのまま扱わず、必ず対数を取ると和になる。Q(n) では01log(1+x)dx=2log21R(n) では012xdx=1/log2を正確に計算する。以前の方針にあった誤記扱いは不要で、本文どおり y0=1,yn=2 と読めばよい。

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出典: 東北大学 2004年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。