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東北大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

A,B,C,D,O,P,Qは空間内の7点である。
そのうち6点A,B,C,D,O,Pは相異なり,
5点A,B,C,D,Pはある球面S上にある。
また,点Qは直線CD上にある。さらに,ある実数a,bに対し,次が成り立つとする。OP=aOA,OQ=bOB,aOA2=bOB2以下の問いに答えよ。

(1)Qは3点A,B,Pが定める平面α上にあることを示せ。

(2)Qは点Cまたは点Dに等しいことを示せ。

難易度8/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル図形と方程式論証・証明 図形的解釈座標設定必要十分条件円の性質

方針

ベクトルの等式 OP=aOAOQ=bOB から,O,A,P が一直線上,O,B,Q が一直線上にあることを読む。平面 αA,B,P を通るので,まず O がこの平面に含まれることを示せば,直線 OB 上の点 Q も平面 α に含まれる。後半は,点 O を原点とする球面の方程式を x2+ux+v=0 とおき,直線 OAOB との交点のパラメータを根と係数の関係で調べる。与えられた等式から Q も球面上にあることを示し,直線 CD と球面の交点が高々2点であることを使う。

解答

(1)O を基準にして,OA=A,OB=B,OP=P,OQ=Qとおく。条件より P=aA,Q=bB である。

まず P=aA より,点 O,A,P は一直線上にある。問題の条件で A,B,C,D,O,P は相異なる点であるから,AP は異なり,直線 AP は確かに定まる。また,O はこの直線 AP 上にある。平面 α は点 A,B,P を通る平面なので,直線 AP を含む。したがって Oα である。

さらに Bα であり,Oα であるから,直線 OB は平面 α に含まれる。ところが Q=bB より,点 Q は直線 OB 上にある。したがって Qα である。

(2)O を原点とみなして考える。球面 S は,適当なベクトル u と実数 v を用いて x2+ux+v=0 と書ける。ただし,x は点の位置ベクトルであり,O が球面上にあるとは限らないので定数項 v は残しておく。

直線 OA 上の点は x=tA と表せる。これを球面の方程式に代入すると A2t2+(uA)t+v=0 である。この2次方程式の根は,直線 OA と球面 S との交点を表す。点 At=1,点 PP=aA だから t=a に対応する。したがって根は 1a である。なお AO なので A2>0 である。

根と係数の関係より 1a=vA2 であるから,v=aA2 を得る。

同様に,直線 OB 上の点を x=tB とおくと,球面との交点を表す方程式は B2t2+(uB)t+v=0 である。点 B は球面上にあり,また BO なので B2>0 である。よって t=1 はこの2次方程式の根である。もう一つの根を t=t0 とすると,根と係数の関係より t0=vB2 である。

一方,問題の条件より aOA2=bOB2 であり,先ほど得た v=aA2 を用いると v=bB2 である。したがって t0=vB2=b である。つまり,直線 OB と球面 S との交点の一つは t=b に対応する点であり,これは Q=bB で表される点 Q である。よって QS である。

ここで,問題の条件より Q は直線 CD 上にある。また,C,D は球面 S 上の相異なる点である。直線 CD と球面 S の交点は,高々2点である。すでに C,D という2つの相異なる交点があるため,同じ直線 CD 上で球面 S に属する点 Q は,そのどちらかと一致しなければならない。

したがって Q=C または Q=D である。

総評

難易度は8/10で,理系では20〜25分を見込む完答者の少ない差がつく証明問題である。(1)は OP=aOA から OAPα,続いて OQ=bOB から QOBα と論理を一段ずつ積む。(2)は一般の球面方程式に直線 OA,OB を代入し,交点を表す2次方程式の根の積を比較するのが核心である。球面が O を通ると誤認して定数項を0にすること,結論 Qα を仮定して書き始めること,直線と球面の交点が高々2点である理由を使わず結論へ飛ぶことが典型的な失点になる。時間がなければ(1)を確実に取り,(2)は QS を示すところまででも答案に残したい。

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出典: 東北大学 2026年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。