方針
ベクトルの等式 , から, が一直線上, が一直線上にあることを読む。平面 は を通るので,まず がこの平面に含まれることを示せば,直線 上の点 も平面 に含まれる。後半は,点 を原点とする球面の方程式を とおき,直線 , との交点のパラメータを根と係数の関係で調べる。与えられた等式から も球面上にあることを示し,直線 と球面の交点が高々2点であることを使う。
解答
(1) 点 を基準にして,とおく。条件より である。
まず より,点 は一直線上にある。問題の条件で は相異なる点であるから, と は異なり,直線 は確かに定まる。また, はこの直線 上にある。平面 は点 を通る平面なので,直線 を含む。したがって である。
さらに であり, であるから,直線 は平面 に含まれる。ところが より,点 は直線 上にある。したがって である。
(2) 点 を原点とみなして考える。球面 は,適当なベクトル と実数 を用いて と書ける。ただし, は点の位置ベクトルであり, が球面上にあるとは限らないので定数項 は残しておく。
直線 上の点は と表せる。これを球面の方程式に代入すると である。この2次方程式の根は,直線 と球面 との交点を表す。点 は ,点 は だから に対応する。したがって根は と である。なお なので である。
根と係数の関係より であるから, を得る。
同様に,直線 上の点を とおくと,球面との交点を表す方程式は である。点 は球面上にあり,また なので である。よって はこの2次方程式の根である。もう一つの根を とすると,根と係数の関係より である。
一方,問題の条件より であり,先ほど得た を用いると である。したがって である。つまり,直線 と球面 との交点の一つは に対応する点であり,これは で表される点 である。よって である。
ここで,問題の条件より は直線 上にある。また, は球面 上の相異なる点である。直線 と球面 の交点は,高々2点である。すでに という2つの相異なる交点があるため,同じ直線 上で球面 に属する点 は,そのどちらかと一致しなければならない。
したがって である。
総評
難易度は8/10で,理系では20〜25分を見込む完答者の少ない差がつく証明問題である。(1)は から ,続いて から と論理を一段ずつ積む。(2)は一般の球面方程式に直線 を代入し,交点を表す2次方程式の根の積を比較するのが核心である。球面が を通ると誤認して定数項を0にすること,結論 を仮定して書き始めること,直線と球面の交点が高々2点である理由を使わず結論へ飛ぶことが典型的な失点になる。時間がなければ(1)を確実に取り,(2)は を示すところまででも答案に残したい。