方針
(1) は微分して を得る。 とおくと となるので, を微分で示せば が従う。上からの評価 は から直ちに出る。(2)はまず が で保たれることを確認し,平均値の定理で を示す。別解として, の符号から単調有界性を示しても収束が証明できる。
解答
(1) を微分するとである。 とし, とおくと であり, だから である。
ここで とおくと, である。したがって では , では となり, は で最小値 をとる。よって であり,これは と同値である。したがって である。
また では だから である。以上より が示された。
(2)
まず なら であることを確認する。(1)より は で増加し, であるから, に対して である。よって なら帰納的に がすべての で成り立つ。
また である。 と の間にある数を とすると,平均値の定理により と書ける。 かつ なので であり,(1)から である。したがって を得る。
これを繰り返すと である。右辺は で に収束するので,はさみうちにより である。
条件・検算
平均値の定理を使う解法では区間 の不変性が先に必要である。単調有界法でも極限が正であるため除算できる。
別解
解法2(単調有界性による収束)
方針
(1) は を微分で示して導関数を評価する。(2)は の符号と の増加性から、1の上下で数列が単調かつ1を越えないことを示す。
解答
(1)
とおくと関数 はより で最小値0をとる。したがってゆえに である。また では(2)したがってさらに (1) より は増加し、 だからよって なら は増加して1以下、
なら減少して1以上であり、 なら定数列である。
いずれも極限 をもち、連続性から である。
なのでとなり、 を得る。
総評
難度7、計算量5。微分による不等式と数列の収束を組み合わせる問題で、目安は25分程度である。(1)では を単に既知として使わず、 の最小値で示すと高校範囲の答案として安定する。(2)は が保たれることを先に確認してから平均値の定理を使うのが本線である。別解の単調有界法では、 と で の符号が変わること、かつ と増加性で区間から出ないことを明記する必要がある。
問題・解答の積分・総和・極限は原則として独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の関係または答案の論理を確認するための独自作図であり、条件・境界・結論を本文だけでも追えるようにした。