(1) u=ex とおく。x>0 なので u>1 である。このとき f(x)=F(u),F(u)=u2−112(u3−3u) と書ける。 F(u) を微分するとF′(u)=12⋅(u2−1)2(3u2−3)(u2−1)−2u(u3−3u)=12⋅(u2−1)2u4+3である。u>1 では分母も分子も正なので F′(u)>0 である。したがって F(u) は u>1 で狭義単調増加である。
また,u→1+0 のとき,分母 u2−1 は正で0に近づき,分子 12(u3−3u) は −24 に近づく。よって u→1+0limF(u)=−∞ である。一方,u→∞ のとき F(u)=12u⋅u2−1u2−3→∞ である。
したがって F(u) は (1,∞) 上で連続かつ狭義単調増加で,値域は実数全体である。u=ex は x>0 と u>1 を一対一に対応させるので,任意の実数 a に対して f(x)=a を満たす x>0 がただ1つ存在する。よって y=f(x) は実数全体を定義域とする逆関数をもつ。
(2)
まず端点に対応する値を確認する。u=2 のとき f(log2)=4−112(8−6)=8 であり,u=3 のとき f(log3)=9−112(27−9)=27 である。したがって逆関数 g について g(8)=log2,g(27)=log3 である。
逆関数の面積関係を用いると ∫827g(x)dx=27log3−8log2−∫log2log3f(t)dt である。
残る積分を計算する。u=et とおくと dt=du/u であり,∫f(t)dt=∫u2−112(u3−3u)⋅udu=∫12u2−1u2−3du=∫12(1−u2−12)duである。ここで u2−12=u−11−u+11 だから ∫f(t)dt=12u−12log(u−1)+12log(u+1) である。u=et に戻すと ∫f(t)dt=12et+12log(et+1)−12log(et−1) である。
よって∫log2log3f(t)dt={36+12log4−12log2}−{24+12log3−12log1}=(36+12log2)−(24+12log3)=12+12log2−12log3である。
したがって∫827g(x)dx=27log3−8log2−(12+12log2−12log3)=39log3−20log2−12である。