方針
円周上の位置を出発点 からの偏角で表す。時刻 における偏角は でそれぞれ である。 が斜辺の直角二等辺三角形になるには, と が円の直径の両端で,かつ が から円周上で ずれた点であることが必要十分である。この2条件を角度の合同式にし, の整数について有限確認する。
解答
出発点 の偏角を0とする。時刻 における の偏角は,反時計回りを正として である。
が を斜辺とする直角二等辺三角形である条件を円周上の角度で表す。まず,円周上の点 で となるためには, が直径であればよい。したがって と の偏角の差は奇数倍の であり, と書ける。
さらに, でなければならない。 と が直径の両端であるとき,円周上で から等距離にある点は, から偏角で または だけ離れた点である。したがって であり,整数 を用いて と書ける。
よって必要十分条件は である。第1式から である。これを第2式に代入すると が奇数の整数でなければならない。
ここで としてよい。 では3点が出発点に重なり,三角形が退化するからである。したがって を満たす奇数 だけを調べればよい。
とおく。 はを満たす奇数であり、も奇数でなければならない。 を既約化して調べるととなる。分母が を割る場合でも、値が偶数になる行は除いている。
のとき, であり,許される奇数 のすべてが条件を満たす。よって よりである。
のとき, である。これが奇数の整数となるには が5の倍数であり,許される範囲では である。したがって である。
その他の では,上の分数が奇数の整数になる奇数 は存在しない。
以上より求める組はである。
直角二等辺になる配置
が直径で、 がその垂直二等分線上の円周点にある。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。目安時間は28分程度で、円周上の運動を相対角速度の合同条件へ変換する問題である。直角条件は が直径、二等辺条件は がその垂直二等分線上の円周点にあることと読み替える。
最後の有限確認は「調べれば分かる」で済ませず、奇数 に対する分数を で既約化する。分母が割り切れても値が偶数になる行がある点と、 では三角形が退化する点が主な落とし穴である。