方針
半径 の円で弧の長さ だけ進むので、中心角は である。これにより の座標は と表せる。次に を積の微分と合成関数の微分で求めると、平方和の交差項が消えて に簡約される。積分はであり、原始関数を置いて微分確認する。極限では のとき発散するのは の部分だけであることを取り出す。
解答
(1)
点 は、原点中心で半径 の円周上にある。半径 の円で弧の長さ だけ進むとき、対応する中心角は である。 は正の 軸上の点なので、そこから反時計回りに角 だけ進んだ点 の座標は である。
(2)
まず微分する。 であるからまたである。したがってである。 なのでとなる。
ここで とおく。微分すると であり、またである。よって整理すると である。したがってである。すなわちである。
(3) のとき であり、 である。一方、 である。したがって のうち で発散する部分は だけであり、残りは有限な値に近づく。
よって である。したがって である。
を小さくすると、点 は原点へ近づきながら回転する。図は の例である。
別解
解法2(平方根を新変数にして積分する)
方針
(1) から速さを求めるところまでは同じである。原始関数を予想する代わりに、 と置いて有理関数の積分へ変換する。部分分数分解すれば対数項が自然に現れ、極限の発散項も読み取れる。
解答
(1)
半径 の円周を長さ だけ進むと中心角は だからである。
(2)
微分して平方和を取ると よりここでとおく。、 だからさらにである。したがって原始関数は を使うとなので、これはに等しい。よって(3)
のとき、上式で有界でない項は だけである。したがってである。
総評
円運動の座標表示から曲線の長さの積分へ進む問題である。目安時間は24分。最初の中心角 を正しく置ければ、(1) はすぐに出る。(2) は の交差項が打ち消し合うため、平方和を省略せずに書くと計算の見通しがよい。原始関数は形がやや重いので、答案では微分確認を一行入れると説得力が増す。(3) では であるため、符号を逆にしやすい。発散項が であることを明示してから比を取ると安全である。