方針
(1) は和の中の を の和に直し、 と置いて区間 の幅 の和として読む。(2)は与えられた式の対数を取ると(1)と同じ形になるので、極限を先に対数で求め、最後に指数に戻す。最後の定積分は部分積分で具体的に計算する。
解答
(1)
左辺の中括弧の中を整理する。である。したがってである。
ここで とおくと、 であり である。よって上の式はとなる。これは区間 を幅 に分けたときの関数 の和であるからである。変数を と置き換えればなのでが示された。
(2)
まず である。求める極限の対数を考えるとである。右辺は(1)の左辺と同じなので、極限はである。
この定積分を計算する。部分積分によりであるからである。
したがって、求める極限を とすると である。よって であり、答えは である。
別解
解法2(定積分ではさみうちする)
方針
増加関数について、幅の各小区間の積分を左右端の関数値ではさむ。(1)の和が定積分へ収束することを不等式で示し、(2)は積の対数を同じ和へ変形して指数関数の連続性を用いる。
解答
(1)
はで増加する。についてである。これをからまで加えると左右の和の差はである。したがって、はさみうちにより右端の和は中央の定積分へ収束する。
一方、だから、求める等式が示された。
(2) とおくと(1)より指数関数は連続だから
総評
階乗を対数に直して定積分の和へつなぐ問題である。目安時間は17分。(1)は としてリーマン和の形を明示することが重要で、ただ「和だから積分」と書くだけでは根拠が薄い。(2)は先に対数を取れば(1)がそのまま使える。最後に定積分の値を部分積分で計算し、指数に戻すところまで丁寧に書く。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。