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九州大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

関数f(x)=xsinx (0xπ)について,以下の問いに答えよ。

(1) 0<x<πの範囲で,方程式f(x)=0がただ1つの解x=aをもつことを示せ。

(2) 上の(1)で存在が示されたaに対して,a<x<πの範囲で,
方程式f(x)=1がただ1つの解x=bをもつことを示し,その値bを求めよ。
また,曲線y=f(x)上の点(b,f(b))における法線mの方程式を求めよ。

(3) 上の(2)で求めた法線mと曲線y=f(x)およびy軸とで囲まれた図形を,
x軸のまわりに回転させてできる回転体の体積Vを求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

微分積分三角関数 増減表接線・法線体積計算

方針

まず f(x),f(x) を求める。(1)は 0<x<π/2f(x)=0xtanx=2 に直し、単調増加と値域で一意性を示す。π/2<x<π では各項の符号から f(x)>0 とわかる。(2)は a<x<πf>0 だから f が単調増加し、f(π/2)=1 から解が b=π/2 とわかる。(3)は法線と曲線がともに x 軸の下側にあることを確認し、外半径 πx、内半径 xsinx の差で体積を積分する。

解答

(1) f(x)=xsinx であるから f(x)=sinxxcosx であり、さらに f(x)=2cosx+xsinx である。

まず 0<x<π/2 で考える。この範囲では cosx>0 なので、f(x)=02cosx+xsinx=0 すなわち xtanx=2 と同値である。ここで xtanx0<x<π/2 で単調増加する。実際、微分すると tanx+x1cos2x>0 である。また x0+xtanx0xπ/2xtanx である。したがって xtanx=2 はこの範囲にただ1つの解をもつ。

次に π/2<x<π では cosx<0sinx>0 であるから 2cosx+xsinx>0 である。よってこの範囲には f(x)=0 の解はない。したがって 0<x<π において、方程式 f(x)=0 はただ1つの解 x=a をもつ。

(2)

(1) で得た a より右側では f(x)>0 である。したがって a<x<πf(x) は単調増加する。

ここで f(π2)=sinπ2π2cosπ2=1 である。さらに a<π/2 であり、f(a,π) で単調増加するので、方程式 f(x)=1 の解は b=π2 のただ1つである。

この点での曲線上の点は(π2,f(π2))=(π2,π2)である。接線の傾きは f(b)=1 なので、法線の傾きは 1 である。したがって法線 my+π2=xπ2 すなわち y=xπ である。

回転する領域は 0xπ/2 で曲線と法線の間にある。

(3)

法線 my=xπ であり、0xπ/2 では xπ<0 である。また曲線は y=xsinx0 である。x=π/2 では両者は一致し、0x<π/2 では法線の方が下にある。

したがって x 軸のまわりに回転すると、外半径は πx、内半径は xsinx である。よって体積はV=π0π/2{(πx)2x2sin2x}dxである。

まず0π/2(πx)2dx=[(πx)33]0π/2=7π324である。また sin2x=(1cos2x)/2 を用いると0π/2x2sin2xdx=120π/2x2dx120π/2x2cos2xdxである。部分積分により0π/2x2cos2xdx=π4なので0π/2x2sin2xdx=π348+π8である。

したがってV=π{7π324(π348+π8)}=π(13π348π8)=π2(13π26)48.

総評

微分による一意性の証明と、回転体の体積計算を両方求める重めの問題である。(1)では xtanx=2 の単調性、(2)では f>0 による f の単調性を明示することが重要である。(3)は上下関係ではなく、x 軸からの距離として外半径・内半径を判断する必要がある。目安時間は30分程度。

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出典: 九州大学 2011年度 後期日程 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。