方針
導関数を (ex−1)(cosx−sinx) と因数分解する。それぞれの因子が0になる x=0,π/4 で区間を分け、増減表、端点値、極値をグラフへ反映する。
解答
(1)
微分するとf′(x)=excosx−(ex−1)sinx−cosx=(ex−1)(cosx−sinx).区間内でex−1⎩⎨⎧<0=0>0(x<0),(x=0),(x>0)である。またcosx−sinx=2cos(x+4π)より、その符号は x=π/4 の前後で正から負へ変わる。
したがってxf′(x)f(x)−2π1−↘000+↗4π022(eπ/4−2)−↘2π−1となる。
よって x=0 で極小値0をとり、x=π/4 で極大値22(eπ/4−2)をとる。この極大値は正である。
別解
解法2(二つの因子の符号表を先に作る)
方針
導関数の二因子を別々の符号表にし、符号の積だけで増減を決める。グラフについては、増減に加えて4つの主要値と極大値の正負を確認する。
解答
(1)
導関数はf′(x)=(ex−1)(cosx−sinx)である。二因子の符号を並べるとxex−1cosx−sinxf′(x)(−2π,0)−+−00+0(0,4π)+++4π+00(4π,2π)+−−となる。したがって、順に減少・増加・減少である。
主要な値はf(−2π)=1,f(0)=0,f(4π)=22(eπ/4−2),f(2π)=−1.またeπ/4>1+4π+21(4π)2>2だから、極大値は正である。
よって極小値はf(0)=0,極大値はf(4π)=22(eπ/4−2)であり、グラフは解法1の図の形になる。
総評
難度5、目安時間12分。導関数が二つの因子に分かれるため、零点 0,π/4 を境に符号を丁寧に掛け合わせる。グラフでは端点値、2つの極値、極大値が正であることを反映する。実際の曲線を図示し、単なる文章説明で済ませない。
冊子PDFで見る横国の微分の問題で問題集を作る
出典: 横浜国立大学 2020年度 前期日程 理系数学 第1問(1)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。