問題
正三角形 が半径 の円に内接しているとする。点 は と異なる点で、 を両端とし点 を含まない弧の上を動くものとする。次の問いに答えよ。
(問1) とおくとき、 をそれぞれ を用いて表せ。また
の最大値を求めよ。
(問2)
を求めよ。
出典:熊本大学 2018年度 前期 文理共通 第2問
方針
解法1
円周角から弧に対する中心角を読み,半径1の円の弦長公式 で を表す。和は三角関数の和積変形で に整理する。二乗和は中心を原点に置いたベクトル計算で一定値を出す。
解法2
円に内接する四角形 にトレミーの定理を使い、3辺の和を弦 の長さだけで表す。二乗和は弦長表示を三角恒等式で整理する。
解答
解法1
(問1)
は点 を含まない弧 上にあるので
である。円の半径は であり,弦の長さは対応する中心角の半分の正弦の 倍である。 より弧 の中心角は であるから
である。また弧 の中心角は であるから
である。さらに
である。
したがって
である。ここで
かつ
であるから
である。 より,最大値は のとき
である。
(問2)
円の中心を とする。 を原点とするベクトルで点 を表すと, であり,正三角形の対称性より
である。したがって
である。
解法2
(問1)
円に内接する四角形 にトレミーの定理を用いると
正三角形 は半径 の円に内接するので
したがって
よって
半径 の円の弦は直径を超えないから
点 が の対蹠点であるとき等号が成り立ち、この点は弧 の条件を満たす。したがって最大値は
各長さについては円周角と正弦定理から
(問2)
上の弦長表示より
を用いる。このとき
したがって波括弧内は であり