問題
実数 と整数 が を満たすとし、
と定める。次の問いに答えよ。
(1) であることを示せ。
(2) のとき、 を求めよ。
(3) (2) の から定まる2曲線 と で囲まれた部分の面積を求めよ。
出典:熊本大学 2020年度 前期 文理共通 第2問
方針
解法1(根での微分と係数比較を用いる)
根 では となるので、積の形から の符号を読む。(2) では基本対称式を置いて係数比較し、(3) では をそのまま面積差に用いる。
解法2(未知の三次式を直接復元する)
と置き、恒等式 を一次方程式として解く。面積は2曲線の差が偶関数になることを利用して半区間だけ積分する。
解答
解法1(根での微分と係数比較を用いる)
(1)
だから、各根では である。また
よって
(2)
とおく。ただし である。微分して差を取ると
一方、
係数比較により
したがって
で、中央の根 は整数だから
(3)
2曲線の交点の 座標は
この区間では である。
よって求める面積は
解法2(未知の三次式を直接復元する)
(1)
三次関数 は、単根 を左から順に横切る。したがって各根での傾きの符号は
根では だから、求める3つの不等式が従う。
(2)
と置くと、
これを と比較して
よって であり、根の大小順から
(3)
差は
という偶関数である。正の交点を とすると、対称性から
ここで なので 。したがって