問題
正の実数 に対し、座標平面上の2点
からの距離の和が である点 の軌跡を とする。また、直線 を とする。次の問いに答えよ。
(1) と が相異なる2つの共有点をもつような の範囲を求めよ。
(2) が (1) の範囲を動くとき、 と の2共有点および原点 を頂点とする三角形の面積の最大値を求めよ。
出典:熊本大学 2020年度 前期 文理共通 第4問
方針
解法1(楕円へ直線を代入し判別式を見る)
焦点の中点と距離和から楕円の中心・長半径・短半径を求める。直線を代入して得る二次方程式の判別式で(1)を処理し、(2)では2解の差を三角形の面積に結び付ける。
解法2(楕円を単位円へ変換する)
により楕円を単位円へ移す。直線と円が2点で交わる条件を、円の中心から直線までの距離で求める。面積は元の座標で2解の差を使う。
解答
解法1(楕円へ直線を代入し判別式を見る)
焦点の中点は 、焦点間距離の半分は である。長半径は だから、短半径は
したがって楕円 は
(1)
を楕円へ代入し、分母を払うと
相異なる2共有点をもつ条件は判別式が正であることだから、
よって
(2)
2共有点を
とする。原点と作る三角形の面積 は
二次方程式の2解の差から
したがって
これは で最大となり、
解法2(楕円を単位円へ変換する)
(1)
座標変換
により、楕円は単位円
となる。直線 は
すなわち
となる。単位円と相異なる2点で交わる条件は、原点からこの直線までの距離が1未満であることだから、
に注意して整理すると
両端の逆数が互いに入れ替わり、
を得る。
(2)
元の座標で共有点の 座標は
の2解である。判別式は だから、解の差と原点を含む三角形の面積は
よって のとき