問題
複素数は実部,虚部ともに正であるとする.相異なる複素数はを満たすとする.を表す複素数平面上の点をそれぞれとする.(問1) の偏角のとりうる範囲を求めよ.(問2) が正三角形であるときのの値を求めよ.(問3) が正三角形であるとする.かつの重心が点であるとき,との値を求めよ.
出典:熊本大学 2021年度 前期 文理共通 第2問
方針
解法1
として を得る。偏角は が第1象限にあることから二つの区間になり,正三角形と重心条件は同じ連立で処理する。
解法2(偏角の合同式と重心回転)
与式を差の平方へ直接まとめ、偏角を を法とする合同式で扱う。(問3)は正三角形の重心が外心でもあることを用い、 から残る2頂点を120度回転で復元する。
解答
解法1
(問1)
, とおくと,代入整理により
である。 より 。 は第1象限にあるので, の偏角 は
(問2)
正三角形なら または 。 と の象限条件から
(問3)
, とする。正三角形条件から ,重心条件から
よって 。したがって
解法2(偏角の合同式と重心回転)
(問1)
与式を一方へ移して整理すると
となる。したがって
と置けば
である。 は第1象限にあるので であり
である。よって における範囲は
である。
(問2)
正三角形なら、辺 から辺 への回転比は
である。 の4候補のうち第1象限にあるものは
だけである。
(問3)
重心を とすると
であり
である。正三角形では重心と外心が一致するため、残る2頂点へのベクトルは を 度回転したものになる。したがって
を得る。(問1)の向き に合うように頂点を対応させると
である。