問題
次の問いに答えよ.(問1) を正の整数とするとき,定積分を求めよ.(問2) を正の数とするとき,を求めよ.
出典:熊本大学 2021年度 前期 文理共通 第4問
方針
解法1
一周期分の絶対値積分を先に求め, と周期性で問1を出す。問2は を周期部分と余りに分け,余りの寄与が消えることを示す。
解法2(和積公式と有界な周期原始関数)
一周期の絶対値積分は和積公式で対称的に計算する。極限では一周期平均を引いた関数の原始関数を作り、その周期性と有界性から誤差が であることを示す。
解答
解法1
(問1)
とする。 で の零点は 。符号に注意して積分すると
よって と周期性から
(問2)
, とおくと
余り部分は に近づき,。したがって
解法2(和積公式と有界な周期原始関数)
(問1)
和積公式より
である。 では なので、 と置くと一周期の積分は
となる。 の符号は で切り替わり
である。4区間に分けて代入すると
を得る。 とおけば、 は周期 だから
である。
(問2)
一周期平均は
である。ここで
とおく。被積分関数は周期 で一周期の積分が0なので、 も周期 で有界である。したがって
である。 より
となる。