問題
をである実数とする.についての連立不等式の解について考える.連立不等式の解のうち整数であるものの個数をとする.(問1) 連立不等式を解け.(問2) のとき,の最小値を求めよ.(問3) となるの値の範囲を求めよ.
出典:熊本大学 2021年度 前期 文理共通 第4問
方針
解法1
二つの不等式を因数分解し, での根の順序を使って解区間を出す。整数個数は二つの開区間に含まれる整数を境界に注意して数える。
解法2(整数が出入りする境界を表にする)
連立不等式を2つの開区間に直した後、左側の整数を で正の整数に置き換える。(問3)では各整数 が条件 を満たす の範囲を表にし、端点を含むかどうかまで直接数える。
解答
解法1
(問1)
より第1不等式は または 。また
より第2不等式は 。したがって
(問2)
のとき,後者の区間には の3個,前者の区間には少なくとも の4個が入るので 。 ではちょうどこれら7個であるから最小値は
(問3)
では に含まれる整数は の2個である。 の整数個数は,正の整数 で
を満たす個数である。これが2個になるのは
である。 では後者の区間だけで3個以上になるので不可。
解法2(整数が出入りする境界を表にする)
(問1)
2つの左辺を因数分解すると
および
である。 で根の順序を調べると、それぞれ
および
となる。共通部分は
である。
(問2)
なら、区間 には少なくとも の3整数が入る。また の長さは なので少なくとも4整数が入る。よって である。実際、 のとき
であり、入る整数は
の7個である。したがって最小値は
である。
(問3)
では(問2)より なので、 だけを調べればよい。この範囲では に入る整数は の2個である。
左側の区間で と置くと、正の整数 に対する条件は
である。 で候補となる を表にすると
である。これを数えると、左側の整数が2個になるのは
だけである。右側の2個と合わせて となる範囲は
である。